1).花粉採集器

○ダーラム型花粉採集器 (Durham sampler) 日本で最も普及している重力法採集器です。当クリニックではこのタイプを使用しています。花粉が風によって運ばれ、スライドガラスに自然に落下したところを捕集します。

他に以下のようなタイプがありますが詳細は省きます。 ○IS式ロータリー型花粉採集器 (IS-rotary pollen trap) ○バーカード型自動採集器 (Burkard sampler) ○カスケードインパクター (Cascade impactor) ○パーソナルエアーサンプラー (Personal volumetric air sampler) ○ロトロッドサンプラー (Rotorod sampler)

2).プレパラートの作成

ワセリンを塗ったスライドグラスを花粉採集器にセット。24時間後に回収しカルベラ液による染色鏡検を行います。

3).花粉量の評価

花粉飛散のランク基準 ランク 花粉個数（平方cm/日） 少ない 0～9 個 やや多い 10～29個 多い 30～49個 非常に多い 50個以上

4).初観測日

1月1日から測定を始め、その年で初めて目的の花粉が捕集された日。

5).飛散開始日

1平方cmあたり1個以上の目的の花粉が2日続けて観測された最初の日。

6).飛散終了日

終了日に近くなってから3日間連続して目的の花粉が0個になったときの最初の日の前日。

7).飛散期間

飛散開始日から飛散終了日まで。

8).花粉温度計

スギ花粉の飛散開始日は１日の最高気温を１月１日から加算した数字（積算温度）でおおよそ予測が出来ると言われています。積算温度は東北北部では210～280℃が目安になります。

○これまでの北上市のスギ・ヒノキ花粉飛散状況